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シンデレラ

『シンデレラ』


あるところに、シンデレラという娘がいました。

町の貿易商を勤める家に暮らしており領主とも深い関係がありました。
シンデレラは器量がよく、働き者で、町の誰からも慕われていました。

しかし、ある日、母親を亡くし生活も急変していったのです。
あの優しかった父親が毎日お酒を呑み、酷く荒れてしまいました。

しばらくして、父親は再婚をしました。継母に、その連れ子の姉達が家族として暮らすように
なったのです。継母はみるからに意地悪そうな顔をしており、義姉達もそっくりなくらい
わがままでした。

彼女らはシンデレラをこき使い、料理、洗濯、掃除の全てを任せ、自分たちは毎晩、遊んで
いました。それでもシンデレラは文句のひとつも言わず、家事をこなしていました。
義姉たちも事ある毎にシンデレラに酷く当たります。それでも前向きな姿勢のシンデレラ
の笑顔に、義姉達の怒りはますますエスカレートしたいきました。シンデレラの身体には
無数の痣が生々しく残っていきました。

『お父さまの選んだ方ですもの。きっと素敵なところもあるはずだわ』

シンデレラは父親を信じていました。継母とも仲良くなれるよう努めました。
その数年後、父親はお酒が祟り、シンデレラを残し病気でこの世を去りました。
1

~フェスティバル~

今年も町の感謝祭が行われます。シンデレラの家には領主からのダンスパーティのお誘いの
手紙が届きます。
それをみつけた継母達は大喜びで支度をはじめます。

『あらぁ?シンデレラの分のドレスが無いわ。後で取り寄せますから、あなたはそれを着て
いらっしゃい。絶対ですよ』

醜悪な笑顔の継母はそう告げて舞踏会へ出掛けていきました。

その晩、独りで家の片付けをしているシンデレラのもとに、老婆が訪ねてきました。
お前の継母に頼まれて、ドレスを届けにきた。
そう言った老婆は、まるで魔女のようないでたちで、怪しく笑っている。

ドレスはあちこち綻び、およそパーティで着ていくものとは思えない代物でした。

『継母の言いつけは守るんだよ。このドレスでパーティに行くんだ。乗り物もある。これで
お行き』

やつれた馬にカボチャを運ぶ汚い馬車が一両。ネズミが這い回っている。まるで人間扱いを
されていない。

『いいものをやろう。このガラスの靴だよ』

ガラス細工で作られたそれは、キラキラと輝きを放っている。本来は観賞用の物だ。
シンデレラが履いてみると、ガラスの靴はあつらえたかのようにぴったりとはまった。

『これを履いて、12時の鐘が鳴るまで踊るんだ。そうすれば継母達はお前に優しくすると
いっていたよ』

魔女のような老婆はそう告げた。どうやら継母の使いのようだが、老婆の正体を知る統べは
ない。それよりもシンデレラは、継母達が自分に優しくしてくれるという約束だけを信じて、
舞踏会に出掛けました。

2

~舞踏会~

煌びやかなパーティ会場は賑わい、町の繁栄、貿易の成功、豊かさを祝っていた。誰もが笑顔
で楽しそうで・・・。
そんな中に一人、灰を被ったようなドレスを纏った少女がやってきた。
誰もが一瞬、顔を歪ませたが、それがシンデレラであるとわかると皆、信じられないという顔
をしていた。あの町の人気者である彼女がなぜ、と口々につぶやく。

義姉達はなんとも不細工な顔でクスクスと笑いをこらえていた。
しかし、シンデレラの美しさはドレスでは消せないほどの魅力を持っていた。それが継母
にはシャクに障り、イラつかせた。

独り心細く立っているシンデレラのもとに、領主の息子が駆け寄ってきた。

『シンデレラ。僕と踊ってはくださいませんか?』

昔から家同士でも親交が深い関係であった二人は、すぐに打ち解けダンスを踊った。
それが義姉達の嫉みに油を注ぐ事になってしまった。

シンデレラはダンスの最中、足の痛みに耐えていた。ガラス細工の靴は歩くことさえ困難で
あり、踊る度に激痛が走る。それを悟られまいと、笑顔で、少しの談笑などを交えながら
踊る。背後に義姉の一人が近づいているとも知らないで。

義姉は、ダンスに紛れてシンデレラの靴を踏み潰した。ガラスの靴は欠けて、切り傷を付ける。
シンデレラはそれでも、必死に踊り続けた。痛みは熱を帯び、まるで焼けた鉄の靴を履いた
ようだった。


~12時の鐘~

それは救いの音に聴こえた。
シンデレラは、領主の息子に会釈し急いでその場から立ち去ろうとした。しかし、それを
引き止められ困惑する。この傷を知られるわけにはいかない。
しかし、痛みは限界であった。シンデレラはガラスの靴を脱ぎ捨て、その場を逃げるように
去っていった。

領主の息子は、血に染まったガラスの靴を見て驚いた。そして、彼女の去り際を見届けながら、
ある決心をしたのです。

3

~翌日~

冷たい水が勢いよく打ち付けられる。継母のいじめは激しさを増していた。お前のせいで
舞踏会は失敗だった、領主を怒らせた、様々な理由で罵倒しては鞭を奮う。
シンデレラはガラスの靴を置いてきてしまったことに後悔していた。血まみれの靴があれば
誰でも驚く。だからパーティをメチャクチャにして領主を怒らせたのだと。この罰はそのこと
の償いなのだとシンデレラは受け入れた。

突然、ドアを叩く音が響く。
何事かと継母はドアを開けると、領主とその息子、数人の使用人が家を囲んでいた。

『昨晩のパーティはとても楽しめました。感謝します。今日はその事についてお話をしに
きました。なんでも息子がシンデレラを甚く気に入った様子でしてな。ぜひ、お目にかかり
たいのです』

領主は機嫌良く話した。

『このガラスの靴を見て、僕は決めました。辛さを庇ってまで踊ってくれたシンデレラに心
を奪われました。彼女の懸命さ、優しさに惹かれ、僕の妻になっていただきたいのです』

継母一同は驚きました。自分達の仕掛けたものが、結果として彼の気持ちを良い方向にして
しまったのですから。
欠けたガラスの靴とシンデレラの足の傷痕が一致していた。だれが見てもこの靴で踊っていた
ことがわかる。


~結婚~

シンデレラは領主の息子と結婚しました。継母一家は領土から追い出され、消息を絶った。

もうシンデレラを傷付ける者はおらず、町の皆も前と同じように優しかった。
失ったものは大きいが、それ以上の強さと幸せを手に入れた。

これから先に、どんな障害がまっていようとシンデレラは乗り越えていけるだろう・・・。

fin
4



~あとがき~
シンデレラの陵辱モノが書きたかったんですが、気付いたら程度の悪いリメイクになってました。
この話には魔法はありません。だけど、人生には魔法みたいな事ってあるよねって思うんです。
原作のシンデレラも相当苦労していたけど、もっと苦労させたかったの。本当は救いようのない最期を考えてたけど、なんか、嫌になった。やっぱり、頑張った人には頑張ったなりの結果を与えたいじゃない

小説とは呼べないけど、思った話をまとめてみました。おしまい
  1. 2010/05/16(日) 13:24:56|
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